フェアトレード大学とは

 大学として、フェアトレードを進めることを目的としたフェアトレード大学が世界に数多く存在しています。最初のフェアトレード大学は、イギリスのオックスフォードブルックス大学。それ以降、多くの大学がフェアトレード大学化に成功しました。

 

 フェアトレード大学では、学生団体・教職員組織・理事会といった大学に関わるステークスホルダーがフェアトレードを推進することに合意し実践している必要があります。そのため、イギリスでは5つのフェアトレード大学の基準があり、5つの要件を満たした大学が申請し認証されています。多くの国が、イギリスを参考に基準を策定しています。アメリカでは、フェアトレードの教育を行っていることが条件の一つになりました。

 

 フェアトレード大学では、フェアトレード製品を利用することによって、フェアトレードへの理解の深まり、消費の拡大が目指されています。また、フェアトレードを大学の場で実践していくことを通して、社会におけるフェアに対するより深い議論が期待されます。

日本のフェアトレード大学基準

 日本では、まだフェアトレード大学は誕生していませんが、日本ではじめてのそしてアジアでも初めてのフェアトレード大学になりたい、という大学を後押しするために、2014年にFTSNとFTLJが数年間にわたるやり取りの末に、日本のフェアトレード大学基準を策定しました。イギリスの基準をもとに、日本向けに作られたフェアトレード大学の要件は以下の5つを満たす必要があります。

 

 

フェアトレード大学認定基準

 

2014年9月27日策定

 

基準1. フェアトレードの普及を目指す学生団体が存在する。

【指標】1)フェアトレード普及学生団体(以下、普及学生団体と略す。)が大学から公認されている、    

      ないし公認の申請を行っている。

    2)普及学生団体に顧問の教員がいる。

 

基準2.フェアトレードの普及を目指したキャンペーンや研究・教育活動がキャンパス内外で行われている。

【指標】1)普及学生団体が3年以上にわたって継続的にフェアトレードの普及活動を行っている。

    2)フェアトレードに関する研究・教育活動が推進・推奨されている。

 

基準3.大学当局がフェアトレード産品を調達している。

【指標】大学当局が継続的にフェアトレード産品を購入し、利用している。

 

基準4.フェアトレード産品(食品・衣類・文具・手工芸品など)がキャンパス内で購入可能である。

【指標】大学生協食堂・売店やキャンパス内のカフェ等で、二品目以上のフェアトレード産品が継続的に販売され、購入可能である。

    ※ 一年のうち半年以上販売されていることを「継続的」と見なす。

    ※ フェアトレード産品には、FLO(国際フェアトレードラベル機構)ラベル認証産品とWFTO(世

     界フェアトレード機関)加盟団体の産品、それに普及学生団体が適切と認めるフェアトレード

     団体の産品が含まれる。

    ※「適切と認めるフェアトレード団体」とは、少なくとも以下の条件を満たしている団体のこと

     をいう。

     a) WFTOの10原則、ないしWFTOとFLOが共同で定めた「フェアトレードの原則に関する憲章」が

       掲げる5原則に立って活動している(付属資料1、2参照)。

     b) 事業の透明性が確保されている。

 

基準5.学生自治会(学友会などそれに準ずる組織)、フェアトレード普及学生団体、大学当局の三者によってフェアトレード大学憲章が策定されている。

【指標】1)策定された大学憲章において、フェアトレードの理念を支持し、その普及及び推進を謳っている。

    2)同憲章が大学の理事会あるいは全学教授会、ないし過半数の教授会で報告、承認され、理事

      長ないし学長が同憲章へのコミットを公に表明している。

    ※ 学生自治会ないしは学友会などそれに準ず裾式が存在しない場合は、普及学生団体と大学当局の二者によって策定されている。

 

以上

 

 大学という教育・研究・社会貢献の場で、フェアトレードを通して、社会のフェアを考えてみませんか?

 

フェアトレード大学の申請手続、認定手続について

フェアトレード大学の申請手続についてはこちらから。また、認定手続についてはこちらから。

フェアトレードスクール

 フェアトレードタウン、フェアトレードシティ、フェアトレード大学の成功とともに、フェアトレードチャーチ、フェアトレード職場といわれる多様なフェアトレードを推進するコミュニティが形成されてきました。

 

 内外を問わず、高校・中学校・小学校など、様々なユース教育の場面で、フェアトレードを教材の一つとして、学びの実践が行われています。外国の人々の社会・生活・文化を考える際に、フェアトレードは自分たちと外国とのつながりを考えるうえでも、非常に使いやすく具体的な教材となっています。

 

 フェアトレード大学があるならば、小学校や中学校に高校もフェアトレードを勧めてもいいはず。ということで、フェアトレードスクールがイギリスを中心に実践されています。フェアトレードスクールでは、フェアトレードを用いた教育・フェアトレードの普及を目指しており、イギリスでは以下の5つのフェアトレードスクールの基準が策定されています。

 

 

【イギリスのフェアトレードスクール規準】

 

 ①フェアトレード推進クラブを設立すること

 ②フェアトレードポリシーを確立すること(以下必要項目)

   ・フェアトレード商品を保護者会や教員ミーティングで使うこと

   ・学校の将来計画にフェアトレードスクールの展開を含むこと

   ・校内の売店や販売機でフェアトレード商品を売ること

 ③学校全体にフェアトレードを啓発すること

 ④学校全体にフェアトレードに向けてアクションを起こすように勧めること

 

※注意点

 ・すべての活動は持続可能であること

 ・生徒がすべての経過において積極的に参画すること

 ・フリートレード・フェアトレードに関わっている途上国の人たちの話や実例を用いること

 

ハマユウ・ブログより転載

http://hamadayuko.blog103.fc2.com/blog-entry-13.html

 

日本では、フェアトレードスクールの基準がまだ策定されていません。FTFJでは、学びにおけるフェアトレードの重要性を認識し、ユース教育の現場でのフェアトレードの普及を目指しています。ご関心のある方はぜひご連絡ください。